2023年11月17日

相対的な価格差と絶対的な価格差。

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相対的な価格と絶対的な価格の差。単価が高いものの方がその差がより大きくなり

お金払いが良くなることがあるのをうまくビジネスに活用できるといいのですが。



昨日、不動産とか民泊とかの系統の方と、コスパのいい焼肉屋さんで飲んできたんです。

このお店、とても美味しいのです。食べて飲んでお会計は1万円に届かないくらい。

お持ち帰りのキムチがまた美味しくて、1500円なのですがつい買って帰って

しまいました。



家に帰って嫁ちゃんに味見して貰い、美味しいねこれ、んでいくらだったの?と

聞かれた私は1500円だったと答えます。嫁ちゃんの反応は「たかっ!」でした。



まずここだけで2つほどあると思います。

焼肉の1万円弱は「安い」のか「高い」のか。

キムチ1500円は「安い」のか「高い」のか。



価格に見合った価値であれば・・・というのは相対評価。この観点で言うと、

その焼肉が払ったお金に対してどれだけ感動を生む内容なのかによって、割安か

そうでないかが決まります。

単純に価格で考えるのが絶対評価。スーパーのキムチは300円で買えるのに

焼肉屋のキムチは1500円だから5倍も高い、という考え方ですね。



絶対評価だけで考えるなら、焼肉を食べるにしても、1万円もするところではなく

チェーンの焼肉屋さんで3000円もあれば食べられるのだから、それでいいじゃない、

という考え方もできます。極論を言うなら、焼肉自体どんなに頑張っても1000円は

かかるんだから、その分牛丼でも食べておけばもっと安く済むじゃない、と。



ただそこに「非日常」「感動」みたいな話が入ってくると相対評価になります。

こうなると「これだけ美味しいものをたらふく食べられたなら1万は安い」みたいな

あやふやな評価軸が生まれ、その相対評価で財布のひもが緩くなります。



1万円近いお会計に対して、1500円のキムチを追加しても払うお金は15%増。

これだけの美味しさと感動があって、15%くらいの価格上昇なら受け入れられる、

という発想でキムチを買うわけですが、15%ではなく1500円と考えると

「キムチに1500円か・・・」と考えたのかもしれません。



そして、牛丼1杯500円に対して付加価値をつけて15%客単価が上がったとしても

それは650円にしかならず、絶対的な金額で言えば150円しか収益は増えません。

焼肉なら1500円増えるのに、です。10分の1です。



お金の価値は主観的で相対的に決まる、そしてその歪みは高単価になればなるほど

誤差が大きくなり、ビジネス的にも売上を増やす方向になりそうだと思っています。



不動産業や宿泊業においても、できるだけ高単価・高付加価値のビジネスをやる方が

その後さによる売り上げ増大が見込めるのではないでしょうか。



例えば、賃貸業ならできるだけ付加価値をつけて家賃を上げる方向にすること。

10%値上げと言った時、家賃が3万円と10万円であれば、後者の方が絶対額では

7000円売上が大きくなります。

宿泊業も同じで、宿泊の単価をより高くすることで、その1割の差が大きくなります。



勿論、これは一面的な見方でしかありません。賃貸業も宿泊業も立地・面積・付加価値と

いった要素で家賃が決まりますが、面積で家賃を上げた場合は原状回復費がかさみます。

賃貸業なら修繕費、宿泊業なら清掃費あたりでしょうか。



昨日の嫁ちゃんのキムチに対する反応に、ビジネスの歪みと旨みがあるような気がした

昨夜の出来事でした。



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posted by ひろ* at 07:32 | Comment(0) | 思想・発想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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