2018年12月16日

ポールさんの疑問に対して、自分なりに回答してみた。

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ポールさんから問題提起のあった「都心は利回り10%でどうして回るのか」という点、

私も体感でしかわからなかったので、シミュレーターを使って検証してみました。



最近ブログランキング1位を突っ走っており、勢いがあるポールさん

そんなポールさんから、東京だと築古RCでも利回り10%程度しか出ないらしいけど

そんなんでお金残るの?
という疑問が呈されました。



私、築古RCは持っていませんが、都内築古木造にリノベかけて10%〜15%程度で

回しています。木造だと固定資産税が少ないのと、20年融資を引っ張ってくることで

まあ何とか回している、というところがあります。リノベは15年しか引けないので、

正直そんなにたんまりとキャッシュが出るかと言われると微妙です。リノベ分もあわせて

計算すると、返済比率が割と高いです^^;



例えば、東京8棟目なんかで言えば、借地なので地代も返済とみなして計算すると

物件購入分の返済比率が35%、リノベ分の借入が25%、地代が9%となりまして、

返済比率は69%にも達してしまいます。これでも利回り11%以上で回してますが、

ちょっと仕上げることに失敗気味であることは否めません。



正直、この物件に関してはいろいろな誤算があったため、私の保有物件の中でもかなり

返済比率が高いのです・・・お恥ずかしい。

借地なのでもっとうまく仕上げてキャッシュマシーンにしなくてはならなかったのですが

そこは作戦を誤ったと自覚しています。細かい借入もあるので、それらを返済して

返済比率を下げないといけないよなあ、と思ってはいます。



えっと、自分の失敗トークはとりあえず置いておいて、都内の築古RCのお話でしたね。



まず最初に、今の東京だと築古でも利回り10%のRCはなかなか出てきません・・・。

でも最近ようやく、耐用年数超過寸前とかであれば、利回り10%も目にするように

なってきました。以前、私が買付を入れて敗れた東京の耐用年数切れのS造ビルは

利回り9%ちょっとでした。今、こいつは転売に出ていて、利回り6%くらいに

なってます。さすがに売れないよねとは思いますが、それでも9%で仕込めれば転売が

出来てしまうという恐ろしい市場です。



というわけで(?)、以下の条件でシミュレーションをしてみました。

過去に似たような案件を検討したことがあるので、その数字をある程度流用。



・築28年S造

・金額7200万

・利回り10%

・固定資産税は満室想定家賃1ヶ月分の70%

・土地建物比率は土地6:建物4

・フルローン、期間20年、金利2%

・管理費は年間実質家賃の5%

・年間の入れ替わり20%、広告料1ヶ月分

・修繕費は年間実質家賃の5%

・その他経費を年間実質家賃の3%

・家賃を6年〜10年、16年〜20年の間で家賃収入総額から1%ずつ減少

・減価償却12年

・入居率90%



結果、減価償却が切れる12年まではギリギリでキャッシュフローがプラスでしたが、

そのプラスも年間30万とか悲しくなるレベル。家賃下落や減価償却切れなどから

13年目からマイナスに転じて、16年でこれまでの累計CFを吹っ飛ばしました。

ポールさんがブログで書いたところまでのマイナスではないですが、それでも10%だと

厳しいと言う結論になりました。



ちなみに、これを25年融資に置き換えると、18年目からキャッシュフローが

マイナスに転じますが、25年の返済の間に累計のプラスのキャッシュフローをすべて

吐き出すと言うことはないです。ただ、長期返済にすればCFは確保可能という考えに

ついては、残債が減らないので必然的に長期保有にならざるを得ないという問題が

ありますから、立地が良く長期保有可能であることを見極めないと危険であると

いうことは意識する必要があるでしょう。



では20年でこれを購入するのが全くダメかと言われると、そんなことは決してなく

売却を絡めることで手元に多少残せるのかなと考えています。

勿論、この値段で売却できる、という目利きができることが前提ですので、万人に

おすすめできるわけではありませんけど。



前述の20年のケースですが、10年経過すると残債は当初借入額の54.5%まで

減っております。金額にして4000万弱としましょう。

そして東京であれば、築古でも利回り12%あれば売れるだろうと予想します。

利回りから割り戻した売却想定金額は5100万〜5200万程度。

ここで売却すれば、CFがほとんど出なかったとしても、強制的に積み立てていた

元本返済分が収益として手元に戻ってくることになり、トータルするとプラスで終われる

という結果になるのだと思います。

(減価償却が終わっている分とか税金とか加味すると、また結果は変わりますが

 今回はそこは議論の対象としません)



では、同じ利回りで田舎のRCだったとしたら・・・?



東京と地方の違いとしては、以下が挙げられると思います。

1.東京は家賃が高く、地方は家賃が安い

2.東京は土地が高く、地方は土地が安い

3.東京は流動性が高く、地方は流動性が低い



1については、体感的に東京と札幌を比較すると、家賃の坪単価は倍くらい違うと

思われます。どことどこを比較するかでこの辺変わりますが・・・。



2は東京の土地が高いということで何となくわかると思います。

これも場所にもよりますが、23区であれば中くらいのところでも坪200万とか

いっちゃいますが、札幌だとアパート用地なら坪30万〜40万くらいがいいところ。

必然的に、土地建物比率において建物の比率が高まります。ある意味減価償却には

良いのだと思いますけどね。



1と2から、東京の方がコンパクトな建物で同じ収益を出せます。建物がコンパクトに

なれば、部屋数も面積も減るので、結果として修繕費が安くなります。



例えば、家賃8万取れる部屋と、家賃2万しか取れない部屋では、同じ換気扇の故障でも

家賃に占める比率が異なります。換気扇の修理で2万かかるとしたら、家賃2万の部屋は

月の家賃が吹っ飛びますが、家賃8万の部屋だと余裕がある、ということになります。



更に、東京だと土地が高いので、建物に価値がなくなってもそれなりの値段で売れます。

地方は土地の値段が低いので、土地値から解体費を引いたら雀の涙程度にしかお金が

残らない可能性が高いような気がします。しかも3に書いた通り流動性が低い。

出口を取るのが厳しく、不動産と添い遂げる覚悟が必要になるかもしれません。



こんなところを考えながら、地方物件の場合のシミュレーションを考えてみました。

基本は先ほど出した内容と同じですが、以下のパラメータをいじっています。

いずれも建物が東京より大きくなることを意識しての調整です。



・土地建物比率は土地4:建物6

・固定資産税は満室想定家賃1ヶ月分

・修繕費は年間家賃の10%

・その他経費を年間実質家賃の5%



これで見ると、借金完済時には累計のCFマイナスが1000万近くになります。

東京だとCFマイナスは300万くらいだったんですけど、その3倍以上です。

しかも売却しようとしてもあまり高く売れないわけだし、減価償却で建物価値分が

1円に下がっており、売却益もガッツリ取られる構造になっているし。



ちなみに、CFマイナス300万くらいで収めるにはどのくらいの利回りが必要かを

計算してみました。これまでのパラメータはいじらず、家賃だけ上げていった結果、

どうやら利回りは11%必要のようです。意外と差がなくてびっくり。建物の大きさを

もっと大きくしないといけなかったかな?この辺はパラメータのいじり方で変わるので、

私の試算が正しいとは限りません。読者の皆様も自分なりに計算されると良いでしょう。



そしてこの数値も地方の状況によって変わると思います。札幌だとここに広告料の考えを

入れないとだから、更に利回りが必要ということになるでしょう。



というわけで、ポールさんの疑問に対しての回答は・・・

・ポールさんの試算ほどに悪くはないけど、マイナスになるのは間違いない

・売却までセットにして考えないと儲からない

ということになるのかな?と思いました。



全然違うとか、この辺が甘いとか、そういうのありましたら是非つっこんでください。

私も自分の考えがいつも正しいというつもりはありません。感覚的に思っていることを

いい機会なのでシミュレーションツールに落としてみたらこうなった、というだけで、

もっと違った考え方があれば、それを取り入れた方が自分の器が広がると思いますから。



んならのー!(パクリ)



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posted by ひろ* at 07:54 | Comment(0) | 思想・発想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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