2017年03月21日

大家業界激震!?プロパンガスの料金を明示するよう通達が出ました。

人気ブログランキング参加中です。是非応援のクリックを。

現在13位です。ギャー、めちゃ順位落ちた!

応援クリックよろしくお願いします→人気ブログランキングへ



一昨日健美家に掲載されたプロパンガス関連のニュースが波紋を呼んでいます。

プロパンガス料金の契約時伝達と設備支給等の明細の明示を要請するとのこと。

狼旅団長もネタにしていましたから、おそらくご存知の方も多いと思います。



経産省から不動産業界に出されている要望は以下の通りとのことです。

(健美家さんのニュースを拝借しました)



@ 国土交通省の協力を得て、不動産仲介業者が集合住宅のオーナー等に確認した

  LPガス販売事業者名を賃貸借契約締結前の入居予定者に伝え、当該者から

  LPガス販売事業者に料金照会ができるよう、不動産仲介業界に協力を要請



A LPガス販売事業者が当該者からの料金照会に応じるよう徹底を求める



B その際、LPガス販売事業者は、オーナー等との合意により集合住宅に付随する

  ガス消費機器やエアコン等の設置費用を負担し、その費用負担を料金回収で

  実施している場合にはその旨を説明し、その内容を書面へ記載するよう徹底を求める




プロパン会社さんに設備を負担させた場合にはその内容を告知する、というところが

クローズアップされて語られていますが、全体的な文面を見る限りは「プロパンガスの

利用価格を契約時に明確にすること」ということが趣旨であるように感じました。

設備負担云々は、ガス料金が高いことの根拠を開示するための補記なのかな、と。



確かに、入居者様としては家賃を安くあげてもプロパンガスが都市ガスと比べて異様に

高ければ、トータルコストとしては変わらないということになります。その点に関して

今までは情報が全くなかったわけですから、物件を選ぶ側からしたらとんでもない話で

あったのではないかと容易に想像できます。業界の透明化という意味では良い方針では

ないかと思っています。



うちの物件も、札幌3棟目、札幌5棟目、仙台1棟目がプロパンです。

(札幌4棟目もプロパンですが、売却予定なので含めないことにします)

適正価格でガスが供給されているならば、大きな弱みにはならないだろうと思います。

その点について、設備費用の負担をいただいた内容も含め、過去を思い起こしてみます。



札幌3棟目は、見返りはいらないから入居者様のガス料金を下げてくださいとお願いして

下げてもらったことがあります。また、物件前面にプロパンを置いておくのは景観上

好ましくないから、裏に持っていってねという話もして、対応していただきました。

特に料金に転嫁されるような話ではないはずですが、管理会社さんに依頼して料金が

知らない間に不当に吊り上がっていないか、確認をしてもらうことにしました。



札幌5棟目は共用部のバリューアップに協賛金という形で協力していただきます

先日契約を締結しましたが、その協賛金を入居者様のガス料金に転嫁されては

たまったものではありません。いや、もちろんこれまでギリギリのカツカツで

入居者様還元してきたなら別ですけど。ですので、まずはガスの立米単価を確認して

今回の契約をガス料金に転嫁しないよう管理会社さん経由で伝えてもらうことに。

それだと割に合わないとか言い出すようなら、協賛金の契約は破棄するつもりです。



仙台1棟目はプロパンガスに切り替えた際にバランス釜のお風呂をユニットバスに

切り替えてもらった
ことがあります。また、エアコンの設置にも協力いただきました。

こちらはガス代に転嫁しないという約束で対応してもらっております。その旨を

契約書に記載してもらおうとしたのですが、どうしても会社のルール上契約書には

入れられないと言われたので、ガスの立米単価を毎月送るようにお願いをして

おりました。最初の頃は送られてきていたものの、最近それが来ておりません。

至急送ってもらい、ガス料金の確認をしなくてはなりません。



プロパンガスの料金が不当に高くなれば、入居者様の生活コストが上がってしまい

お部屋への定着率が悪くなってしまいます。それにより、ガス会社さんも大家も

損をすることになります。私はガス会社さんの切替の際には、その条件として

「ガス料金を入居者様の負担が少ない金額にする」ことを要求しております。

大家にサービスしすぎて、入居者様の生活コストが上がるのは意味がありません。



最近は札幌の新築物件も都市ガスが増えています。一昔前はプロパンにして、設備面で

協力していただくことが多かったようですが、最近は都市ガスにするコスト以上に

都市ガスにすることによる家賃の上昇のメリットが大きいため、都市ガスで企画する

業者さんが増えております。それだけ「プロパンは高い」と敬遠されているのだと

思われます。



私の考えですが、仮に6月1日から健美家さんのリンクにあるような告知が始まったと

しても、ガスの立米単価を安く抑えることができている物件に関しては、むしろ有利に

働く部分すらあるのではないかと思っています。プロパンは料金が明確ではないから

高いという印象があり、敬遠されているのだと思います。そこが明確になり、家賃と

ガス代のトータルコストが容易に計算できるようになれば、プロパンの物件であっても

経済合理性があると判断する人が増えるのではないかと。



じゃあプロパンガス業者さんの利益を極限まで削ってしまえと思うかもしれませんが、

オーナーが協賛金を貰って入居者様が安いガス代で過ごし、ガス会社さんだけが

割を食うとなると、今度はプロパンガスの会社さんが美味しくないです。それはそれで

私の望むところではないので、もしそうなるくらいなら協賛金は受け取りません。

オーナーとして、入居率・定着率が上がることが利益につながるわけですから、

協賛金はおまけでしかありません。それが本業に悪影響を及ぼすなら、貰わないのが

正しい選択肢だと思います。



上記のような観点で、皆が妥当だと思えるラインを探りながら、6月1日からの

ガス料金開示がかえってプラスに働くような仕組みを作っていきたいと思います。



協賛金を貰えるだけ貰って、物件に投入せずに懐に入れてニコニコしていた大家さんは

もしかしたら今後厳しくなるかもしれませんね・・・。自分ばかりが儲かればいいという

発想が通じなくなるのが、個人でも情報発信できる情報化社会の特徴なのかも。



そして、こうなってくると、不動産賃貸業も斜陽産業っぽいけど、プロパンガス業界も

けっこう厳しい生存競争にならざるを得ないんじゃないかなあ・・・なんて思ったり。



そんなことを思いつつ、今私にできることを粛々と進めていこうと思います。



ランキング上位定着目指して毎日ブログを更新中。ここまで読んでしまったからには

お帰りの前にこちらをクリックですよ!→人気ブログランキングへ

最後に人気ブログランキングのクリックを是非お願い致します。

↓面白かったと思った人は迷わず押すべし↓



お暇な方は食べ歩きブログもあわせてよろしくお願いします。




posted by ひろ* at 08:24 | Comment(4) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
リアルな話ありがとうございます。もし、協賛金や設備交換無料等の特典がなくなったら、都市ガスに切り替えてしまう大家も増えてくるんですかね。
Posted by じゅん at 2017年03月22日 06:46
リアルなお話ありがとうございます。
私の物件は南国のためプロパンですが、身内の物件は都市ガスとプロパンのどちらか選ぶタイプで入居者さんによっては固定費より使用料金が安い安いプロパンを選ぶかたもいます。
札幌では知人が冬はプロパンが使用料金が15000を超えるということで、都市ガスの物件に引っ越したという話もききます。
みんな色々と工夫しているようです。
Posted by anzu at 2017年03月23日 03:16
>じゅんさん

特典がなければプロパンにする意味もないですから、
その可能性はあると思います。
まあ、まったく特典がなくなるってことはないでしょうから
そういう意味ではメリットは引き続きあると思っています。
Posted by ひろ* at 2017年06月16日 17:02
>anzuさん

沖縄や札幌といった、気候が多少本土と異なるところは
それなりにいろいろな工夫が必要なのでしょうね。
情報をいただき、ありがとうございます。
Posted by ひろ* at 2017年06月16日 17:03
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: