2016年12月18日
今から利回り10%程度の太陽光を仕込むのはメリットがあるのかを考える。
現在2位です。あれこれ並行でやってたら更新が遅くなりました。
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低圧の太陽光発電設備がほしくて、最近いろいろと探しております。
狙いは償却です。
私は現在、個人事業主としての立場と、仙台法人の役員、東京法人の役員の3つの
納税義務者となっております。それぞれ状況は異なっております。
10月くらいに税理士さんに計算して貰ったところ、個人の利益は管理費計上などの
作戦により、多少減りました。ただ、まだもう少し経費計上したいところはあります。
(今年は間に合いませんけど)
東京法人はまだ利益が出る状態ではないので、どちらかというと節税商品よりは
キャッシュフローの出る物件が欲しいところです。とはいえ、仙台法人で実施したように
成長のエンジンとして太陽光を設置するという方法も考えられます。
仙台法人も比較的節税商品を扱いたい法人となります。太陽光の一括償却なんかは
使えると嬉しいかな、と。高圧の大きめな太陽光発電を成長のエンジンとしたので
償却は考えておりませんでした。ですので、このタイミングで償却が欲しくなります。
さて、太陽光がなぜ節税商品なのか。既に皆様ご存知かとは思いますが、簡単に言えば
ある程度の一括償却ができるので、その年単年度で見れば大きく節税できること。
課税の繰り延べにすぎませんし、一括償却してしまえばその先は償却できずに利益だけが
積みあがる構造になるので、一時的な解決にしかなりません。それでも、繰り延べを
することで時間をかけて対策をとれるというメリットはあります。それに、目先の現金は
将来の現金より大事という考え方もあります。
ただし、一括償却が使えるのも今年度いっぱいまでの模様です。
グリーン投資減税は既に終了。残っているのは生産性向上設備の特別償却のみで、
こちらも2017年3月末までの取得に限り、50%償却可能という内容です。
つまり、来年3月までに取得しないことには一括償却の恩恵にはあずかれません。
(この辺の理解について、もし間違いがあれば補足をぜひお願いします)
一括償却できないにしても、法人であれば減価償却は任意償却にできますから、
利益の状態を見ながら償却の有無を選ぶことはできます。ただ、不動産管理法人で
赤字になるということ自体もあまり考えられないですから、意味はないかも。
(毎年償却したくなるに決まってます^^;)
一般的な事業法人であればメリットがあるかもしれませんね。
さて、そんな私ですが、ここにきていくつかのお付き合いのある業者さんから
太陽光発電のご提案をいただいております。どの案件も土地の購入ではなく、
土地は賃貸になっております。最近はそれが流行りなのかな?賃貸の場合ですと、
土地に抵当権が打てないから金融機関さんが嫌がるという話を友人から聞いており
ファイナンスアレンジがややこしくなりそうだという印象を持っています。
さて、ここで小ネタ。不思議なことに、FIT価格(買取価格)がいくらであっても、
同じ利回りに落ち着くのが太陽光発電業界。36円買取でも24円買取でも利回りは
判を押したように9%〜11%程度です。比較してみても、法則性がつかめません。
パネルの積載量(FIT価格が安いところは低圧なのに80kW積んでたりする)の
差が影響していそうな気はしますけど、その法則に引っかかっていない案件もあり、
工事費で調整されている案件もありそうでした。誰かこの謎についてご指導を!
とりあえず、10%を超えていて信販会社さんの提携融資がついている案件から
話を聞いてみようと思う次第です。太陽光はアパートやマンションに比べて突発的な
出費が少ない印象です。必要なのは草刈りの経費とパワコンやパネルの故障に対応する
経費、固定資産税程度です。アパマンだと原状回復やら広告料やらが発生してきますが
そういうものがないので、多少アパマンより利回りが低くても回ってくれそうな印象。
ですので、10%前後で融資期間15年でも、まあ何とかなるだろうという気はします。
ものすごくざっくりしたシミュレーションをしてみようかと思います。
例えば、売価1600万に対して年間売上160万、地代12万の案件があったとして、
これに対し、経費を入れて税引前キャッシュフローを算出してみます。
経費で考えられるのは草刈りと固定資産税。故障関係は積立という形で考えます。
固定資産税は17年償却の定率法で計算されますので、初年度が高く、その後は安く
なっていく計算です。パネルの発電量の劣化に比べ、固定資産税の負担の減少の方が
早いので、税引前キャッシュフローベースでは年々成績が良くなるはずです。
この発電量だと、設備はたぶん1400万くらいでしょう。固定資産税は平均値で
8万程度で考えてみたいと思います。
草刈りが年6回、1回1万で考えて6万。積立はパワコンの修理を20万/台と考えると
だいたいこの規模で5台くらい?と考え、10年〜15年で100万。年間6万程度を
積立に必要な額と考えます。
売上160万−地代12万−固定資産税8万−修繕積立6万−草刈り6万=128万
これが借入返済前の手残りです。
じゃあ次に借入です。フルローンで引っ張ったとします。1600万を15年、
金利は2.5%くらいでしょうか?(信販会社さんを想定)
計算してみたところ、綺麗に128万でした。プラスマイナス0円。
全額借入だとあまり旨味はなさそうです。とはいえ、償却はばっちり取れていると
考えれば、その点において優位性はあります。その償却で浮いた分のお金を繰上返済して
借入額を減らすという手もありますし、最初に自己資金を入れるという手もあります。
200万ほど自己資金を入れれば、年間返済額は112万まで減ります。年間16万の
税引前CFとなります。このくらいなら、まあ許容範囲じゃないでしょうか。先にも
書いた通り、不動産と比較してそこまで返済比率を厳密に見なくても何とかなるような
気がしておりますので。ただ、銀行さんの評価はどうなるかはわかりません・・・^^;
ということを考えた結果、私は太陽光発電の購入を検討することにした次第です。
損はしない程度に償却が取れるならいいのではないかと。もちろん、冒頭に書いた
とおり、所詮は課税の繰り延べにすぎません。この間にさらなる対策が必要です。
それを理解した上での購入としなくてはなりません。
3月までに1〜2機買えればいいなと思っております。そうは問屋が卸さないとは
思うんですけど、考えるだけならタダですから。思考が現実化すればいいな。
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低圧太陽光は未経験なので、新たな挑戦となります。
来季これを当てるということは、来期中に何かしら利益を
計上しておいた方がいいということになりますので・・・
戦略は考えないといけないです。
税理士さんと話したら、思ったより利益抑えられるかもと
いう話もあり、無理しなくても良いかもという気もしてきました。