2016年12月10日

民泊はもう儲からない説を唱えてみます(民泊新法180日規制の記事をきっかけに)。

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ちょっと前の話ですが、民泊新法が宿泊日180日以下の規制を入れることになるという

ニュースが届きました。この新法が成立すると、民泊は収支が厳しくなりそうです。



ここ2年くらいずっと民泊に関するニュースや運営状況などを追いかけている私ですが

(最初のころは「民泊」って言葉すらなかったよ・・・)、このジャンルの移り変わりは

本当に激しいです。半年もすると、状況がガラッと変わっていることもしばしばです。



そんな私が今感じていることは、2年前なら大いに儲かったと思われる民泊ですけど、

今からやるにはもう遅いんじゃないかなーということ。



3年前は民泊と言ってもAirbnbくらいしかメディアはなく、物件も少ない状態で

水商売のお兄ちゃんが無断転貸をガンガンやってボロ儲けしていた時代でした。

この頃知っていれば、私も法令リスク等々何も考えずに参戦していたでしょうけど

残念ながらそんなものがあることすら知らなかったです・・・。



不動産投資家の方にAirbnbという言葉が少しずつ浸透し始めたのが2年前くらいです。

この頃始めた人は、それなりにいい思いをしていると思います。初期費用程度は回収が

済んでいるんじゃないかな?と想像します。



これが1年半前くらいから状況が変わってきます。民泊という言葉がクローズアップされ

お茶の間にも浸透してきます。マスコミのちょっとネガティブな雰囲気の報道もあり、

民泊=悪という雰囲気が醸成され、マンションの管理組合では民泊禁止が制定され、

近隣で民泊をしている人がいたら保健所に通報され・・・といった話が出てくるように

なってきました。廃業に追いやられた人も多くいらっしゃるものと思います。



また、民泊という言葉の一般化に伴い、参入者の数も増えてきます。Airbnbコンサルを

名乗る人が増え始め、そういう人のセミナーを経て民泊デビューする投資家の方が

増えました。結果、需給バランスが崩れ、供給過多による賃料低下を招きました。

結果として、場所にもよるでしょうけど、原価率の高い転貸組は厳しい状況に

なっているものと思われます。



<どうでもいい余談>

Airbnbコンサルの方って、見方によっては違法行為を推奨しているってことに

なるんじゃないかと思うんです。民泊コンサルの方は、ご自身の法的リスクって

どういう風に捉えているのだろうか?という点が地味に気になってます。

<どうでもいい余談終了>



他方、民泊≒Airbnbだったのが、これもまた様変わりしてきています。

中国の自在客などをはじめとした、各国ローカルのサービスもシェアを伸ばしており

ホテル予約のサイトも民泊対応を開始しております。ExpediaグループがHomeAwayを

買収したり、Agodaが民泊対応を開始したり。こういった新しいプラットフォームにも

対応していける民泊運営が、高稼働率をキープする鍵になっていくように思います。



いろいろな民泊サイトに対応しようとすると、それぞれの手数料の特性にあわせた

柔軟な価格設定、利用客の属性にあわせたリスティング、バラバラの予約カレンダーを

同期化させて、ブッキングミスを防ぐ運用など、様々な手間がかかってきます。



果たして、この手間をかけてまで稼働率を上げて、それに見合った収益が得られるの?

そういうレベルの話になってくるような気がします。ここまで対応できる運営代行の

会社さんがいたとしても、その手数料は当然手間に見合った高さになるでしょうし。



地域によっても差があると聞いています。私は主に東京と札幌の民泊事情を追いかけて

いるのですが、東京は区によって取り締まりの厳しさが違うとか、過当競争になっている

場所もあるとか、そんな話を聞いております。札幌はとにかく繁忙期と閑散期の差が

大きいので、収益が安定しないという話です。



部屋の広さによっても収益性に大きな差が出ます。日本は広い部屋の方が好まれます。

ただ、広い部屋になればなるほど、宿泊人数が多くなり、それに呼応してトラブルも

多くなってくるということです。リスクとリターンは比例するわけですね。広い部屋だと

維持費も高くなるし、痛しかゆしって感じがします。



ちなみにフィリピンだと逆に狭い部屋の方がニーズがあると聞きました。

細かくは聞いてないので間違いかもしれませんが、お国柄によってもこの辺は

変わるらしい、ということでメモ程度に書いておきます。



また、民泊詐欺の事例も複数の方から聞きました。手口はだいたい同じです。

法的に訴えにくいギリギリの路線をついてきているなあと思います。

詳細な手口などは差し控えますが、簡単に儲かるようなことを言う人には注意です。



民泊、どんどん儲からなくなってきているような。

厳密にいえば、手間のわりに儲からない、ですけど。

少なくとも、生半可な知識で手を出すべきではないと思います。

そしてそこに民泊新法でトドメを刺す、というオチになりそうな・・・。



そもそも論として、今の民泊は「ヤミ民泊」であり、合法ではありません。

法整備がないのに上陸してくるAirbnbみたいなサイトも本来それでいいのかと

私は思います。民泊情報サイト、民泊セミナー、各種民泊支援サイトなども、

正式に法整備されていない状態でサービスを展開していることについては、どのように

リスクヘッジされているのだろう?と不思議に思う民泊ウォッチャーな私です。



なんか初期費用も安いし簡単に儲かりそう、という気軽な気持ちで始めるなら

止めといた方がいいよと強く言いたい。やりたいなら法令リスクや丸投げにしなくても

なんとか運営できる知識を身に着けてからスタートされた方がいいと思います。

投資は自己責任。慎重な検討をお勧めいたします。

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posted by ひろ* at 10:37 | Comment(0) | 民泊(Airbnb) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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