札幌でコンバージョンセミナー受講。

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昨日はビーフンデザインの進藤さんが手がけたコンバージョン案件のセミナーと現地見学会、

そして懇親会、さらに別の不動産業者さんとの懇親会と、かなり精力的に動いた一日でした。



勉強会を主催しているのは北海道大家塾。原田さん、面白い試みをありがとうございます。

今回は奈辺卓美さんの札幌物件に、進藤さんがコンバージョンを手がけた案件ということで、

奈辺さんと進藤さんがその概要についてお話をしてくださいました。



セミナーの構成はビーフンデザインの生い立ちと最近取り組んでいることの紹介も混ぜつつ、

今回のコンバージョンに対するアプローチの仕方やその背景にある目的、進めるにあたって

困ったこと、など多岐にわたりました。



有料セミナーの内容なのであまり書きすぎるのもアレですが、印象に残った箇所を抜粋すると・・・



・事務所→住居へのコンバージョンの際は、避難通路など法令麺で解決すべき事項がある

・構造計算上は壊せる壁でも、数十年の歳月の中で本当に壊せる状態なのかは慎重に検討が必要

・相見積＋バリューエンジニアリング＋既製品の有効活用でコストを大幅削減

・家賃を下げて入れるよりコンバージョンを選んだのは、出口戦略を見据えてのこと

・地方のデザイナーズ住宅は意外と需要はあるが、どうやって求める客層にリーチするかが難しい



といったところでしょうか。コンバージョンは特に法令を遵守しようとすると難しいようです。

高齢者賃貸施設などの考察もあり、非常に勉強になりました。



その後、コンバージョンが完了した現地にて見学会。

既製品だけで構成されたためか、ビーフンさんらしい尖った感じは控えめでした。

土間と床がフラットだったり、コックピットのようなキッチンだったり、エッセンスはあるものの

東京の見学会で感じるような「おお、これはすごい！」という感覚は薄く、下手をしたら

報告ネットの差別化リフォームの方が過激なんじゃないか？と思ってしまうくらいです。



でもそれは裏を返せば、比較的住みやすい物件ということなのかもしれません。進藤さんの物件は

住み手を選ぶところがありますが、今回の案件に関してはそういうところは控えめだったかと。



多少気になった点があるとすれば，寒さ対策、結露対策、間取りでしょうか。

元が事務所だから、天井高が高くて窓が多く開放感があるのは差別化要因になると思います。

しかし、裏を返すととても寒いということでもありまして。ストーブの熱気が高い天井部分に

いってしまうから、住空間がなかなか暖まらず、しかも窓から冷気が入ってくるということに

なってしまうのかなと。ガラスもペアガラスではなかったので、結露対策はあまり考えられて

いないように見えたのがちょっと気になりました。



間取りは良いと思う部屋と微妙だと思う部屋がありましたが、これはきっと壁を抜ける抜けないの

問題などもあったものであろうとは思います。ただ、やたらとぐるぐる回らさせられる箇所や

デッドスペースが多くなる箇所が見受けられましたので、そこは微妙かなと思いました。



ひとしきり見学が終わった後、進藤さんの解説と一問一答。



東京では建具などを特注して作ることが多いのに対し、今回は既製品を多用したということですが、

その理由は手作りにするとコストが上がってしまうからだそうです。札幌ではそういう業者さんを

探すのは難しい模様で、コストがどうしてもかさんでしまうことからの決断だったそうです。



また、壁に色をつけたのは初めての試みだとのことでした。確かにいつも進藤さんの物件は

真っ白な印象があります。そこにある理由は、入居者様が持ち込む家具と調和しない色を

先につけてしまうのは好ましくない、という考え方からなのだとか。

今回は空間で遊べず既製品が多くてデザインが主張できないから、初めて色をつけてみたそうです。



入居付は上々で、相場より高い家賃で募集しているにも関わらず、既に半分以上が申込済だとか。

貴重な現場をみせていただいた奈辺さん、コンセプトを解説いただいた進藤さん、セミナーを

企画していただいた原田さん、どうもありがとうございました。



終わった後は懇親会。顔見知りの方もいれば初めての方もいて、楽しく飲むことができました。

そして懇親会は中座させていただき、仲良くしてもらっている不動産業者さんとの飲み会に参戦。

こっちはこっちでディープな話をすることができました。新しい試みに対するヒントも得られ、

有意義な一日でした。



進藤さんは「楽しいことを仕事にする」「仕事を楽しむ」ということを常に意識されてるそうです。

ビーフンの名の由来は「Be Fun（楽しもう）」が語源だとご本人が説明されておりました。

別にビーフンが好きな訳じゃないそうです（笑）

私も進藤さんのように、楽しいことを仕事にできるように努力していこうと思います。

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