2022年01月11日

半年前に発生した東京1棟目の孤独死を振り返る。

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東京1棟目で昨年発生した孤独死について、当時のことを振り返りながらつらつらと

書いてみようと思います。対処も一通り落ち着いたので、そろそろいいかなと。



およそ半年くらい前のことでした。管理会社さんから珍しく着信があり、折り返すと

「入居者様が亡くなっていた」という内容でした。東京1棟目、2件目の孤独死。



お部屋にお住まいの方は、身体を悪くされてしまい働くことができないという理由で

生活保護を受給されていた方でした。お住まいになっている間に心の病も患ってしまい

階下の住人の方とトラブルになってしまったことがありましたが、事態を重く見た

病院と行政のご尽力のおかげで、半年以上の入院の後戻ってこられてからは特に何も

問題を起こすことはなく、ようやく落ち着いてくださって良かったと思っておりました。



連絡を受けた時は出張中だったので、東京に戻って改めて管理会社さんにお邪魔し、

詳細を伺いました。



入居者様は前述の通り長期入院をされていたのですが、そこまでに症状が悪化して

しまった原因は、途中から通院しなくなってしまったことに起因するのだそうです。

ですので、行政とも相談したうえで、訪問介護をつけて悪化を防ごうという話に

なったのでした。



事象が発覚したのは、その訪問介護の方が「いらっしゃるはずなのに会えなかった」

ことからでした。そのことを知った管理会社さんが不審に思い、警察の方に同行いただき

部屋に入ったところ、亡くなっているのが見つかったとのことです。



孤独死が見つかる数日前に、管理会社さんと入居者さんが会話をしていたそうなのです。

体調が悪いからお医者さんにかかりたいと連絡したけど、コロナで手一杯だから

自宅で様子を見てくださいと言われてしまった、という話をされていたのだとか。

「もしあそこでお医者さんにかかっていれば、もっと違った結果だったのかも・・・」と

管理会社さんは辛そうな表情で言っておりました。



管理会社さん、行政(保護課)、医療機関(心療内科)といった多くの方が、

この入居者様の人生をサポートすべく一生懸命動いていたということが、今回の孤独死を

いち早く見つけることができたキーになったのだと思います。関係各位のご尽力に

頭が下がる思いです。



他方、行政サイドから見たら私もかなりの神対応だったようで、入居者様が退院して

戻ってこられる際に「こんなトラブルを起こして、半年以上入院してしまった人に

まだ部屋を貸し続けてくれるなんて滅多にないことなんだから、感謝して住まないと

ダメですよ」と病院の方は仰っていたそうです。そう思っていただけたなら何よりです。



今回は死後数日ということで、前回の孤独死(真夏に死後1ヶ月以上経過で発見)よりは

対応の目処もつけやすいだろうと思いました。前回と違って孤独死保険もちゃんと

かけてあります。落ち着いて対処すれば問題はない、と自分に言い聞かせました。

通算3度目の孤独死なので、私もだいぶ肝が据わってきたようです。



続く。



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posted by ひろ* at 08:20 | Comment(0) | 東京1棟目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする