2013年07月05日

問題解決の為の分析。

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事象を分析し、相手に何を提供することで問題が解決するか。それを考えることがとても重要です。



下記は、とある金融機関さんと私の融資交渉のやり取りです。

(数字や内容は実際のものとは少し変えてありますが、趣旨は同じです)



担「今回、何とかしたいんですけど厳しいんですよね〜」

ひ「どの辺が厳しいんですか?」

担「率直に言ってしまいますと、ストレステストをするとキャッシュアウトしちゃうんです」

ひ「どんな条件のストレスをかけていますか?」

担「既存の収益物件についても、新規購入の収益物件についても稼働率7割で見ています。

  未来のことはわからないので、固めに見ることになっています。」

ひ「なるほど。既存については、昨年の稼働の実績と物件単位のキャッシュフローをまとめた

  資料がありますので、これをご提示させていただくことで見る目は変わりますか?」

担「過去の実績があるならば、それに則ってシミュレーションすることもできなくはないですね」

ひ「あと、今回融資対象の新築については、似たような物件を業者さんが他にも作っています。

  そちらの稼働率の実績情報などがあれば、シミュレーションの前提を変更することは

  可能でしょうか?」

担「それがあれば、稟議を書く時の根拠づけになると思います。お願いします。」



金融機関さんの目的:稟議を通して融資を実行したい

私(ひろ*)の目的:稟議を通して融資を獲得したい



目的に対する問題点:シミュレーションの結果が規定値に満たない

問題が発生する理由:金融機関さんがシミュレーション時に稼働率を70%で見る

問題が発生する背景:未来の稼働率は実績がなく不明だから、慎重な数字で見る



問題解決の為の方針:稼働率を70%以上で見てもらう必要がある

問題解決の為の手法:類似事例もしくは過去実績を提示し、70%が現実的でないことを示す



こんな感じで、問題点をヒアリングで洗い出していき、それに対応する対案を出すことによって

結論をひっくり返すこともできるはずです。金融機関さんをたまたま例に出しましたが、

入居者様対応も空室対策も全く同じ手法が使えます。



物事は細かく分解していけば、必ずどこかで問題の原因にぶち当たります。

それをいかにして見つけるか。それが成功への鍵なのではないかと思います。




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posted by ひろ* at 07:43 | Comment(4) | 思想・発想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする